BLANC-MANGER ブラン・マンジェ
ブラン・マンジェを侮るなかれ?(笑)
イル・プルーのブラン・マンジェは、夢見るようなゼラチンの優しさが
美味しさの中心 (本から引用しています 笑)
どこまでも柔らかいそのふるふるさは、実はここで添えている
お気に入りのスプーンではすくいにくいほどなのであり、撮影用(笑)
実際は深さのあるスプーンでソースと一緒にすくってどうぞ♪
珍しく?食感の存在感はないデセールながら、香りと味はしっかり
強く存在感。
アーモンドの豊かな香りに芯を持たせるビターアマンドエッセンス
(抜いてしまうと美味しさ激減しちゃいますからね)
そして添えられるソース・アングレーズはキルシュがきりり大人味
2~5℃、美味しく頂く温度も大切です。
すべてよぉ~く冷やしてお召し上がりくださいね。
*グラスに流し入れる前もちゃんととろみがつくまでは冷やしてくださいね。
今月はイレギュラーレッスンもありましたが、無事終了いたしました。みなさまありがとうございました♪
白の敷き盆をテーブルのセンターに、ランチやデセールを並べられた日もあれば並べられなかった日もあり.....
いずれにしてもなんだか長いレッスン時間...(汗)
ブランマンジェを侮るなかれ、とは別の意味で私への教訓でもあります?(苦笑)
ブランマンジェ用に牛乳で煮出したスライスアーモンド(絞りかす?)も、今回のレッスンでは再利用チュイル・オザマンドゥでご紹介いたしました。
やはり主婦感覚が勝ってしまい...(笑)
ですが、こちらは一段と簡単なので、再利用でなく新しいスライスアーモンドだけでも是非!作っていただけたらと思います。
さらに再利用チュイルだけでなく、先日適当に作ってなかなかイケた名もなき搾りかす利用料理...(↓右側)
冷蔵庫・冷凍庫在庫大放出、簡単にまとめますと.....
豆(うずら豆)と野菜いろいろざくざくにトマト缶、白ワイン、カレー粉にクミンとコリアンダーのスパイスも増量
最後に搾りかすアーモンドスライスを適当に加えた炒め煮?ですが、スパイスをしっかりきかせたところに
牛乳と甘みが残ったアーモンドスライスが、例えるとココナッツカレーの辛さと甘さのような関係に。
アーモンドスライスの食感もよいですし、スパイスづかいと合わせるのオススメですよ!
そうそう、搾りかす関係ではありませんが、余ったソース・アングレーズ(ブランマンジェにそえる状態のソースのことですよ)は
冷凍してフォークでざくざくアイスにすると、なんと "高級アイスクリン♪" これまた最高です。
フランス語で 「白い食べ物」の意味の、アーモンドミルクで作ったゼリー状もしくはババロア状の冷製デザート。
ラングドック地方モンペリエの郷土菓子であり、モンペリエの料理女たちは、上手にブラン・マンジェを作ったと言われています。
19世紀の天才パティスィエ、アントナン・カレームは著書の中で
「これらの素晴らしいアントルメは大いに美食家たちから評価されてはいるが、そのためには十分白く、口当たりも
よくなければならない。
めったに兼備することのないこの二つの特性により、他のクリームやゼリーよりも好まれるであろう」
と、ブランマンジェについて記しています。
(パティスリーフランセーズ・フィナルより)
by quedeau | 2011-07-24 22:09 | Atelier Content